メールフォームよりご依頼を頂きました。

自作野郎サイトをご覧頂きました方から、お問い合わせを頂きました。

 

ホイールのコンバートをしたいのですが、ディスタンスカラーをアルミにて作成していただける所を探していてここにたどり着きました。

 

前後R1Zのホイールを流用予定しておりましてアクスルシャフト径が15mmから17mmに変更致しますので(フロントのみアクスル径変更)内径が変わりますので製作お願いできないでしょうか?

 

ちなみに純正のディスタンスカラーの寸法が内径15mm外径22mm長さが76mmになります。

 

リヤは内径15mm外径20mm長さ112mm(ディスタンスカラーの材質をアルミに変更したいためです)

 

車種によっては、特に80年代のバイクのディスタンスカラーはスチール系の素材でできていることが多く、手に取るとよくわかりますがかなりの重量です。ただし、ディスタンスカラーはホイールベアリング左右の内輪の間隔を精密にそろえる役割を持っていますから、安易に素材変更はできないのです。

 

しかし、やはりバネ下、軽量化したいというお気持ちはよくわかります。

 

入念な整備を前提としますが、今回はディスタンスカラーのジュラルミン化に挑戦します。


図面を引きます。

ご依頼者とメールで相談しながら、形状を確認します。

 

必要最小限の厚みは残して、でも大胆に肉を抜いて。このあたり、CNC旋盤が無いと(私には)手が出せません。

 

カラーの外形は25mm。この太さだと、正直突っ切りで手こずるんですよね・・・と思っていましたが!


凄いキレの突っ切りバイトを手に入れました。

今まで、通常のバイトはスローアウェイを使用していましたが、突っ切りバイトはハイスのホルダ付きバイトを愛用していました。

 

それは、スローアウェイ型の突っ切りバイトで、いわゆる「マイクロ旋盤・ミニ旋盤」にちょうどいいサイズ、そして手ごろな価格の製品を見つけることができなかったからです。

 

ところが・・・ふと某オークションで見つけた住友電気工業の突っ切りバイトホルダ、GNDLR1010JX-1.510。

 

ホルダーのシャンクサイズも10mm角とコンパクト。チップの幅も2mmと申し分のない薄さです。このサイズなら、マイクロ旋盤・ミニ旋盤用のクイックチェンジホルダにハマります(私の使用しているクイックチェンジホルダにはハマりました)。

 

低抵抗型と呼ばれるタイプのようです、まずは切れ味をご覧ください・・・

 



ということで材料切出しの突っ切りも容易になり。

25mm、決して大径とは言えませんがなにしろ主軸貫通穴が標準では19mm程度しかないこのFL350E、やはり安心して突っ切れるバイトを持っていると作業が捗ります。

 

指定の長さに突っ切った2017の25mm丸棒を咥え、センタードリル、ストレートドリル、テーパードリルを駆使して中心穴を開けます。

 

基本的に私はドリルで開けっ放しの人です。リーマーは通しません。実用上問題ありませんから。


外周の肉を抜きます。

1mmだけ、外周の肉を抜きます。

 

応力が集中しないよう、なめらかなラインで肉を抜きます。こういう曲面加工はCNCの独壇場ですね・・・職人レベルの腕があれば別でなのでしょうけど。


軽く磨いて、こんな感じ!

いかがでしょう、それなりに美しいカラーができました!

 

あとは長さに合わせて精密に端面を加工します。

 

今までであれば、端面加工は普通のバイトで削っていましたが・・・


端面加工も突っ切りで仕上げます。

あまりに突っ切りバイトの切断面が美しいので、端面加工も突っ切りバイトで仕上げちゃいます。

 

こんな隙間にも刃先が届くスリムさもいいですね~。

 

以上、ジュラルミン製カラーの作成でした。ご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、メールフォームからお問い合わせください。


アルマイトを掛けて、完成!

白アルマイトを掛けて、こんな感じになりました。

 

なかなか美しいかな?多少の傷はご愛嬌、手作り故ご容赦を。

 

アルマイトに関してはコチラを参照くださいませ。
DIYアルマイトにチャレンジしてみようぜっ
アルマイト仕上げでクオリティの高いパーツを作ってみようぜっ!


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