3Dプリンタ、初歩の初歩!初心者向け(私も初心者です)解説
3Dプリンタ?どうせおもちゃでしょ?
値段はやたら高いしランニングコストだって高そうだし、作れるものはそれこそおもちゃみたいなものばっかりだし。
なにより立体図面を作るのはハードル高そう。いろいろソフトとか必要なんでしょう?
いえいえ、時代は変わりました。わずか数万円で十分実用に耐えうる3Dプリンタを手に入れることができます。
そして、使用するソフトウエアはすべてフリーウエア。
そう、無料なんです!
我々がAmazonあたりで気軽に入手できる3Dプリンタは2種類です。
- 光造形方式:SLA(Stereo Lithography Apparatus)
- 熱溶解積層方式:FFF(Fused Filament Fabrication)
粉末燃結方式:SLS(Selective Laser Sintering)なんていう金属粉末をレーザーで焼結させ金属製の立体物を作成できるという、自作野郎であればよだれが出そうなマシンもあるにはあります。
ありますが、家庭で使えそうなタイプのモデルは私の知る限り2020年末現在では1機種しか存在していません。
しかも、金属で作成した立体物をメーカーに送り、そこで焼結するという手間がかかります。さらに言えばそのサービスもまだ「開始予定」であり・・・
極めて表面が滑らかな、かつ精密な立体物を作ることができます。
表面には0.2mm程度の積層痕(地層のようなガタガタ)ができてしまいますが、作業の前処理・後処理がほとんどなく、工作室ではない普通の部屋で切り粉もにおいも気にせず気軽に立体物を作ることができます。音はちょっとうるさいかしら、でもアルミの切削音に比べれば雲泥の差です。
こんなものを作ることができます。
LABISTS 3DプリンターET4で作成した、チャックハンドルホルダ
このC型の形状が、素材のPLA(ポリ乳酸:polylactic acid、polylactide)の弾性を生かして円筒にパチンとハマるんです。こういう使い方も3Dプリンタならではです。タイラップを通している穴もCNCフライス盤でのアルミからの削り出しでは実現できません。
ボール盤に取り付ければこんな感じ
ニコイチで作ったルーペレンズの基盤ボックス
この形状だってCNCフライス盤であれば何面加工が必要でしょう?段取りを考えるだけで頭痛がしますが、3Dプリンタなら一発出力!
本項では「実用派自作野郎向け」に、主に熱溶解積層方式に焦点を絞って解説を行います。
お楽しみに。
私も使っているお勧めの3Dプリンタ、LABISTS 3DプリンターET4はこちら
私が使用している3Dプリンタはこれ、LABISTS 3DプリンターET4。
詳細は詳しく説明いたしますが、ポイントは以下の通り。
- 圧倒的な低価格:2万円台で購入可能(結構変動します、今は¥26,800ですね。こまめにチェックを)
- 私が考える必要な機能:自動レベリング、フィラメント切れ検出機能、停電印刷継続機能、ヒートベッドが全てついている
- 家庭用としては最大級の加工範囲:220 x 220 x 250mm
これより安い1万円台の3Dプリンタもありますが、自動レベリングやフィラメント切れ検出機などの必須機能がないはずです。また印刷範囲も小さくてそれこそおもちゃしか作れません。
はじめは1万円のでいいかな、と思うかもしれませんがこのサイトをご覧になるような方であれば、このクラス(3万円未満)を選択して間違いはない、と私は断言しちゃいます!
とにかく、思いついた立体がパソコンとLABISTS 3DプリンターET4が手元にあるだけで、面倒な段取りもいらず油まみれにもならず切り粉もでず、クリーンに制作できるのは本当に楽しい!