フライスの送りネジをボールねじ化してみようぜっ!①X軸ベース

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涙の投資。

まずはボールネジを調達します。

 

これが結構高価です、ポンポン購入できる代物ではありません。ここはいつもの手段で丹念にオークションをチェック、運よく適切な長さの転造ボールネジを3本入手することができました。比較的廉価な転造ボールネジといえど、2本買えば2万円近くします。

 

いやいや、精度向上のためならばこれくらいは必要経費・・・なのか?!

 

ここで先に回答。これは必要経費です!これを入れて私のX-1はバケました。転造だとバックラッシュが大きめですが、大きいなりに安定しているのでCNCソフトのバックラッシュ吸収機能を使用すれば、十分な(0.05mmレベルの)精度の切削が可能です。

 

ぜひ、導入を!


ホルダー設計。

ボールネジのマウントを作りましょう。

 

ボールネジの各部を計測し、さらにX-1のテーブル裏隙間を計測します。

 

うーん、思った以上にスペースが辛いですね。考察に考察を重ね(1週間は悩みます)、図面を引きます。図面さえ出来てしまえばあとは削るだけ、SS400磨き棒を使用しホルダーを作成します。



出来る限り、精密に。

スコヤやマイクロメーター(と、マグネットスタンド)で可能な限り、直角並行を追い込みます。・・・精密バイスが欲しいです、あれ、精密バイスを作るために加工してるんだっけ?

 

ただボール盤バイスに部材をくわえても並行は出ません(そういうレベルの工作ではないのです)、この精度ズレを吸収するためにフィラーテープを使用します。これは0.05mm(誤差0.0005mm以下)などの厚みで作られた焼入炭素工具鋼のテープです。短く切り出して隙間に詰めることで、微妙な調整を可能とします。monotaroで購入可能。お勧め。

 

まあ、こうやっていろんな道具を使用して細かく計測すれば、それなりにカチッとした仕上がりになるようです。


テーブル分解。

ここでいったんテーブルをばらします。

 

フライスを2台お持ちのアマチュア加工愛好者の方がいらっしゃいます(いるんです!)。

 

2台あれば片方のカスタマイズをもう片方のフライスで行うことができますから、「やれる事」が飛躍的に広がるものと思われます。

 

いいなあ、とは思いつつも資金もスペースも限りありますから、私は1台のマシンで何とかするのです。


青ニスでケガキ。

おもむろに青ニスを拭きつけ、ケガキします。

 

今回の設計では0.5mmずれるともう組みつけられません、精密と言うほどではありませんが、作業誤差は命取りです。今まで青ニスは使用せず、ケガキ針も適当なニードルを使用していました。

 

今回の加工のためにmonotaroで2級スコヤなどと合わせて新調しました。



穴開けてねじ切り。

ボール盤で穴を開け、ネジ切り。

 

ちょっと手ごたえが心もとない、鋳鉄にはヘリサート入れたほうがいいのかな?と思いつつ様子を見ましょうか。


組み付け。

完了したら青ニスを除去材で取り除き・・・

 

余談ですが青ニスと除去材のスプレーはどうしてあんなに似たデザインのカンなのでしょう?除去材だと思って吹き付けたら青ニス、脱力します・・・私だけ?

 

ホルダーを取り付けます。

 

うん、かっちりと決まっていますね!このストイックな雰囲気が好きです、そういう機械に仕上げたい(ボルトの埋込みは必須なのです、雰囲気のためには!!)。


復帰。

テーブルを復帰させるとこのとおり。

 

ギリギリのクリアランスで構成されていることがわかります(小型機械の悲しさ)。黒染めは不要、鉄地肌のほうが似合いますね。

 

次回はいったんこの状態で仮完成させます。



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驚異的な性能を持つ「極圧潤滑剤」として紹介されていました。

極圧潤滑剤。

金属の二面の間の摩擦、摩耗の減少、焼付の防止のために潤滑油に加えられる添加剤。極圧という言葉が示す通り、摩擦面の接触圧力が高く油膜の破断が起こりやすい状態でも、潤滑状態を維持します。

で・・・あれ、これひょっとしてアリ溝に使えるんじゃない?そう、使えたんです!

グリスタイプはコチラ。


スプレータイプはコチラ。


ぜひ、試してみてください・・・驚きますよ。

金属表面を変質させるタイプの潤滑材です。使用は自己判断で。

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