古いバイクのパーツは作るしかない!んです。特に足回りは。

知人からの依頼品です。

 

テイストオブ筑波、というレースがあります。

 

まだバイクのフレームが鉄だった頃、1980年から90年のマシンを使ってレースをするという豪快なイベントです。いわば「若かりし頃のあこがれのマシンでレースを・・・」というイベントですね。

 

とはいえクラシックレースとはまた一線を画しており、それら旧車がキレッキレの走りを見せる、マシンは古くとも過激さでは一級のレースなんです。

 

私は「テイストライダー」というだけで尊敬します。ホント。

 

そんなテイストオブ筑波に参戦するライダーよりご依頼を受けました。

 

R1Z(我々はワンズィー、と称します)に某マシンのリアショックを流用するためにリンクを作り替えたいのだとか。

 

このパーツ、すさまじく重要なマシンでちょっとした寸法の違いでリアショックの動きがガラッと変わります。

 

さらにコレが破損したらその瞬間転倒必須ですから、ホントにいいのかなあ・・・。

 

当然、装着マシンはナンバーなんてついちゃいない「レース専用車」です。寸法その他についてはオーナーの責任、なにがあっても責任とらんよ、という条件で請け負いました。



出来る限り強度のある部材、ということで炭素鋼を。

本来であればできる限り軽い材料で作りたいところですが先にも書いた通り、コイツの破損は避けたいのでS45C(炭素鋼)のフラットバー、5mm厚を使用します。

 

まあノーマルのこのパーツはもっと柔らかい鉄を使用していますから、これくらいの強度があれば大丈夫でしょう。

 

炭素鋼ではあっても、超硬エンドミルを使用すればサクサク削ることができます。

 

敷板に適当な木材を置いて、フラットバーを固定します。



加工そのものは手慣れたいつもの作業です。

ということで加工開始。

 

使用工具は愛用のMonotaro製、6mm超硬エンドミルの2枚刃。

 

切り込みは少なめに0.25mmとしていますが、0.5mmでも問題ないと思います。

 

このような島加工も肉抜きもない単純な加工はホント簡単です。



R加工はCNCの得意技。

左右のメガネ部、応力が集中しないようにRを付けています。

 

これを手加工で仕上げろと言われたら私はギブアップ。

 

CNCの真骨頂というトコロ、でしょうか。



加工完了。

はい、あっという間に加工完了です。

 

といっても、1枚あたり30分くらいかけています。

 

なにしろマシンがX-1ですから、剛性に自信がありません。少しずつ、何度も削るのがきれいに仕上げるコツです。びしっと仕上がると、仕上げのサンドペーパー掛けが不要なくらいのキレ目に仕上げることができます。



完成。

完成しました。

 

装着はオーナーさんにお任せです。クラックのチェックは定期的にやってくださいね。いい走りになるといいんですが・・・。

 

なんだかんだで、私がささやかなお手伝いをさせて頂いたマシンがあちこちのレースで走っているのは嬉しいものです。


関連記事

自作野郎bot
筆者お勧めの逸品