まずは水温計から。
とりあえずアナログの水温計を入手してください。
モノは何でもいいのですが、直径が45mmの円形であることを心がけてください。なぜかっつーと、45mmだと900R(RX、ZX10も同じ)の水温計、燃料計を外した穴にピタリと入るからなのです(燃料計、どうせいい加減だしいらないいらない)。
ヨシムラ好きの私としてはデジテンに対してかなりの魅力を感じているわけですが、収まりが好みではなのであえてアナログで行きます。いや、高いから買えないとかそういうわけでは。。。
この写真のブツは華氏表示が大きく摂氏表示目立たないからか人気がなく、3,000円程度で落札できたのです。あからさまに車用、センサもバイクに取り付けられるとは思えない形状ですが気にしない気にしない。
センサーアダプタを作ります。
使用する部材はコレ。
25mmの真鍮丸棒と上の黒い物体GPZ1100の戻しウォーターラインのエア抜き用パーツです。手元に転がっていたので使用しました。これがなくても、適当なウォーターパイプがあればそれを切断して使用すれば十分です(その際はダウンチューブ編で紹介した抜け止め追加加工を行ってください)。
まずは真鍮棒を切断し・・・
旋盤仕事。
いきなり20mmのドリルで穴を開けます。
私は真鍮加工の場合、20mm程度であれば下穴はあけずに一気に行きます。
加工後。
こんな感じになります。
真鍮を使用する理由は、後ほどろう付けを行うからです。
便利です、ろう付け。このテクニックはぜひマスターしましょう!
フライカッター。
この工具、めったに使いません。
歯の突き出しを計測し、ウォーターパイプの直径にキッチリ合わせてそのRで加工します。
パーツできました。
パーツ3点揃い踏み。
短いウォーターパイプには20mmの穴を開けておきました。ナットのようなものは水温計にセットで付いてたフィッティングナットです。
これらを利用して、T型分岐パイプを作成するのです。
ろう付けしました。
ろう付け完了・・・
えーっと、ろう付け推進委員会の私としては、詳しい作業方法を紹介して、さあこんな便利なんだからみんなチャレンジチャレンジ!溶接機がないなんてブツブツ言ってないでホームセンターへGO!ろう付けに必要なモノは安価で全部そろうぜってやりたいんですが、なにぶん「火」を使用するために作業中は写真を撮影する余裕はないのです。
一般銀ろう付けのポイントは
・厚い部材から熱すること
・部材が真っ赤になるまで遠慮なく熱すること
・フラックスをケチらないこと
・「置きろう」で作業すること
・バーナーは大きいものを使用すること(ホームセンターに売ってるなかで大きいもの)
これらさえ守れば、誰でも時間を掛ければ成功します。
ちょと汚い。
「成功します」とか言ってるワリには汚い仕上がりですあはは。でも強度と気密性は文句なし。
完成したT型分岐パイプフィッティングナット付き。
そりゃ、探せは売ってるかもしれませんが、こんなのでも買えば数千円はするんでしょう!
センサー装着。
こんな感じでセンサーを取り付けます。
装着時は、センサーの入っている部分をちょっと下向きに傾斜させて、エアをかまないように注意が必要ですね。
さて、次回はメーターパネルの加工と装着です。