CADを使おう ⑦ちょっとしたヒントとアイディア

【スポンサード リンク】

ちょっとしたヒント。

これでCADのチュートリアル講座は終了です。

 

さらっと流しましたが、一通りの作図方法はマスターしているはず。あとは実際に「自分の作りたい部品」を作図することでどんどんスキルが上がることでしょう!

 

この項では、CADのチュートリアルの最後として、筆者がいろいろ悩んで会得した(笑)ちょっとしたヒントとアイディアを纏めます。

肉抜きのバリエーション

先に作ったペダルの肉抜きは、非常にシンプルないわゆる「普通の肉抜き」でしたね。

 

実際に部品を作ると、いろいろな肉抜きのための作図をしなければなりません。

 

まずはコレ。

 

中央にない肉抜き

 

 

抜いた肉が、部品の外周に接しているケースです。こういう部品を設計するときは、CADで図面を起こす段階でその「はみ出る部分」を作画しておく必要があります。

 

こんな感じです。

 

 

肉抜き用の図形が、部品外形をはみ出しています。このはみ出した線は、図形よりも外に出ていればどんな軌跡をたどっても構いません。実際にこの図形をCNCで切削したい際のシミュレーション動画がこちらとなります。

 

・・・なんとなくわかりますよね。

 

 

では少し工夫してみましょう。

 

肉抜き部のふちが、綺麗に部品外周と接している場合。例えばこんな感じです。

 

 

これを普通に作図してしまうと、右側部分のへこみを加工することができなくなります。やり方は先ほどの事例と同様に、「CADで図面を起こす段階でその「はみ出る部分」を作画しておく必要」あるのですが肉抜きを部品外形をはみ出す部分で、くるりと半円を使って回す必要があります。こんな感じ。

 

 

加工シミュレーションはこちら。イメージ湧きましたでしょうか?

 

 

島がのこる肉抜き

 

さあ、これは難題です。安価なCAMでは、この「島の残し加工」ができない場合が多いのです。私が愛用しているCut2Dもこの手の加工はできません。

 

 

対策としては、肉抜き部を分割して最終的に島を残すようにします。

 

CAD上で、肉抜き部の分割を意識した半円を描いておきます。

 

 

この半円の「赤い星」部分を、「編集」タブの「切断」機能で切っておきます。CAMでパスを作るときにCAM上で線を結合する事で、

 

  • 2つの重なる島

 

を実現します。CAMの話は「趣味のCAM」のなかで書きますので今はそんなことができるんだ、くらいの記憶でOKです。

 

 

 



肉抜きのデザイン

描画の技法を覚えたら、ちょっとだけデザイン的なお話をしましょう。

 

もちろん、100%自己流ですから偉そうに言えたものではありませんし、また強度的な考察が無いものですので取扱いにはご注意ください。

 

正方形の四隅にネジ穴をあけて、出来るだけ肉を抜くとします。基本形状はコレ。

 

 

一番シンプルに考えたら、こんな感じでしょうか。

 

 

うーん、ちょっと野暮ったいですね。もっとこう、ギリギリまで抜いたぜ感が欲しいところです。

 

枠をもう少し薄くしてみましょう。ボルト穴を抜けちゃうくらいでいいんです。ボルト穴の周囲に少し肉を残しつつ肉抜きエリアを拡大するとこうなります。

 

 

おお、ちょっとだけタイト感がでてきましたか?さらに、すじかいを入れてみます。

 

 

ん、なかなかメカニカルな雰囲気がでてきました。

 

でも、なんかマジメすぎますしスピード感がない・・・。なので、基本構成はこのままにして、各部に「テーパー」要素を追加します。こんな感じ。

 

 

どうでしょう、それなりに「バイクのパーツ」っぽくなったように・・・見えませんか?

 

立体にしてみるとこうなります。

 

 

とまあ、このデザインが良いか悪いかはともかくとして(笑)、これくらい「遊んじゃって」みるとまた、CADが楽しくなると思います。

 

ちなみにローライダー用ステップスペーサーを作ってみようぜっ!で作ったステップの中間プレートは、まさにこの発想で作図しているのでした。

 

 

以上、ちょっとしたヒントとアイディアをご説明して、「趣味のCAD」はクローズです。

 

お付き合いありがとうございました。

【スポンサード リンク】




【スポンサード リンク】


よく読まれています!


CADを使おう ⑦ちょっとしたヒントとアイディア 関連記事はこちら

CADを使おう ①新しい図面を開き、基本図形を書く

それでは、実際にCADを触ってみましょう!Windowsのスタートメニューから、「鍋テックの道具箱」-「鍋CAD8」をクリックします。鍋CADが起動します。

≫続きを読む

CADを使おう ②応用図形を書く

基本操作はもうマスターしたので(!)、さっそく実践編に入ります。ええっ、まだ円しか書いてないよ!いいんです、ここで線の引き方は~、接線の引き方は~、四角の書き方は~、なんてやってたら飽きちゃうでしょ!習うより慣れろ。なので、ここでは練習ではなく、実際に使える部品をCADで描画してみようと思います。お...

≫続きを読む

CADを使おう ③実践的な図面を書くための留意事項

無事「Tナット」の図面を書くことができました。基本的な使い方はマスターできましたでしょうか。CADに興味がある方は、ぜひ、読むだけではなく実際に鍋CADを触ってみて「Tナット」の図面を引いてみてくださいね。では、もう少しだけ、高度(というほどでもないけれど)な図面を引いてみましょう。お題はコレ、バッ...

≫続きを読む

CADを使おう ④実践的な図面を書く前に覚えておきたいテクニック

先にあげたオートバイのペダルの図面をこれから書きますが、その前に(引っ張るでしょ)いくつか覚えておきたいテクニックを説明します。それは点打ち寸法線レイヤーの3つです。Tナットクラスであれば不要ですが、それなりに複雑な図面を書くときにはこれらが必要になります。できるだけ「習うより慣れろ」で進めるつもり...

≫続きを読む

CADを使おう ⑤実践的な図面を書く その1 基準となる図形を書く

大変お待たせいたしました・・・では、これから「趣味のCAD 実践編」に突入致します!この項は、習うより慣れろ取りあえずよーわからんのでやり方教えろこの通りにやれば取りあえずOKという手順を見せろと言った要望(?)にお答えするために作成されました。具体的には、バイクのステップを描画するための全手順を網...

≫続きを読む

CADを使おう ⑤実践的な図面を書く その2 外形を書く

それでは、外形を完成させましょう。鍋CADの「線」タブの「接線」機能を使います。「接線」機能のアイコンをクリックすると、接線対象要素1を選択してください。接線対象要素2を選択してください。と表示されますので、ステップ軸の外側に書いた円シフトロッドピポットの外側に書いた円をクリックします。すると。この...

≫続きを読む

CADを使おう ⑤実践的な図面を書く その3 肉抜きを書く

それではお楽しみ、肉抜きの図形を書きましょう。使用するCAMがUSBCNCのような、レイヤーごとにしか加工パターンを設定できない(意味が解らない場合はとりあえずおいといていいです)CAMを使用する場合は、この「肉抜き」図形を別レイヤーで作成する必要があります。ただ、今回は先に宣言した通り、レイヤーを...

≫続きを読む

CADを使おう ⑤実践的な図面を書く その4 CNCフライスで使うための仕上げ

ペダルとしての図形は先の「肉抜き工程」で完成しました。あとはこれをどうCAM、CNCに「効率よく」取り込むか、ということが問題になります。最も意識しなければならないのが、「原点」の取り扱いです。原点。今まで何気なく座標を使って円を書いてきました。今この「ペダル」図面の原点はどこにあるか、わかりますか...

≫続きを読む

CADを使おう ⑥文字の入れ方

質問フォームよりメールを頂きました。鍋CADフリ−を使用させて頂いている者です。図面は書けたのですが、その中の自由な位置に自由な大きさで英、数字、文字を入力をしたいのですが、いろいろ探してみたのですが、探し方が悪いのか、挿入方法がわかりません。ご指示の程よろしくお願いします。ハイ、私はご指示はしませ...

≫続きを読む

CADを使おう ⑦ちょっとしたヒントとアイディア

これでCADのチュートリアル講座は終了です。さらっと流しましたが、一通りの作図方法はマスターしているはず。あとは実際に「自分の作りたい部品」を作図することでどんどんスキルが上がることでしょう!この項では、CADのチュートリアルの最後として、筆者がいろいろ悩んで会得した(笑)ちょっとしたヒントとアイデ...

≫続きを読む

美しい・・・こういうの削れるようになりたいですねえ。


まさにお手本です!
どこを掴んで、どこから削って・・・工程を想像するだけでも楽しいですね。本当にかっこいいスマホケースってないですから。


ご質問はこちらから!


以下のアイコンをクリックしメールフォームを開いて頂けますと幸いです。
恐縮ながら、加工ご依頼は一時受付を停止させて頂いております。再開の予定は未定です。

最新記事

始める前の初歩の初歩

CNCにチャレンジ

工具・ツール類の自作

バイクパーツの自作

ご依頼品の製作

その他いろいろ


PAGE TOP