それはそれは美しく、力強い・・・
GPX1000RX。
忍者の後継であり忍者より短命。スペックの全てにおいて忍者を凌駕し乗り手によってはそのスタイリングすら忍者よりも魅力的、と言わしめる、私もそれに同意する一人です。
かの有名なオレンジRXの遣い手、松田選手を例に挙げるまでもなくRXを愛するライダーはなお多く、ある意味においては忍者よりもマニアック・個性的なマシンです。
ひょんなことから私の手元にも、赤いコイツが届きました。
・・・実は私、RXを所有するのはコレで3度目なんです!な、なんてカッコいいんだろう!!
個性のカタマリなんです。
個性のマシン、RX。
コレを実際に乗ろうとするとなかなか大問題です。
・超刺激的なブレーキ、なんと前後合わせてピストンが3つ(信じられます?!ホントだよ)。全部片押しスライドピン。
・タイヤは前後16インチ。タイヤ選択肢無し。
・スパルタンなアンチダイブブレーキシステム。
・他に類を見ないアッパーリンク式リアショック。
・エンジン、さすがに10年選手、全てがくたびれてます。
フロント周りはこれを使います。
さあ、四の五の言わずまずフロント周りを総取替え致します!
手に入れたのはZX-9Rの極太正立フォーク、そしてGSXR1000Rのホイール。
では、削りましょう。
まず、フォークとホイールのフィッティング。
この作業は定番中の定番、アクスルシャフト径がホイール>フォークであれば、カラーを作成することで比較的容易に組合せ可能です。
スピードメーターは電気式に変更する前提でメーターギアユニットは省略します、まずはいつも通りCADで図面を。
旋盤仕事。
そしてまたまたいつも通りCNC旋盤で削りだします。
材質は2017S。
フィッティング。
カラーはベアリング内径と接触しますから、はめ合わせが大事です。
ガタつかずきつ過ぎないよう(少なからず熱を持つ箇所であることを忘れずに)、実際にカラーをベアリングに挿入しながら調整します。
もちろん最終的にはマイクロメーターで数値化し管理します。
ホイールカラー。
同じものを2つ作って、ホイールカラー完成。
組み付け。
組みつけてみるとこの通り。
上出来、かな!?アルマイトはまとめて最後にやります。当然、DIYです。お楽しみに(私が楽しみ)。
これは強そうだ!
フェンダーはどうしようかな、9R純正はちょっとルックスが好みではなく。