材料をセットして、さあ削りましょう!の前に。
本記事は更新中です。画像がない状態です、申し訳ありません。
「趣味のCAD 基本的な使い方」で図面を引いて、「趣味のCAM 基本的な使い方」でGコード(切削プログラム)を作りました。
あとは材料(ワーク)をセットして、削るだけ!なのですが。その前に。
XY軸のバックラッシュを取り除きました。Z軸は?
「自作野郎ぜっ!」流としては、Z軸のバックラッシュはあえてほっておきます。その理由は以下の2つ。
- Z軸には常に荷重が掛かっており、常に-方向の与圧が掛かっている
- エンドミルが材料に食い込むことで、常に-方向の与圧が掛かっている
ということで、Z軸のバックラッシュのことはささっと忘れて・・・
「CNCを使おう ②Z軸の校正」でZ軸の垂直はびしっと出しましたから、あとは材料と刃物の位置をキメればそのフライスで可能な限りの精度の切削ができる、というわけです。
ということで、さっさと材料をセットしちゃいましょう。
刃物を正確に材料上面の10mmの位置に合わせましょう。まず。
手っ取り早く刃物を降ろして、材料の上部面スレスレに刃物を合わせるのも一つの手です。実際私もそうすることがあります。
が、それをやると材料に傷がついてしまいます(刃物が痛むことはありません)。
図面の原点の位置によってはその傷が切削箇所以外についてしまうこともままあり、したがってあまりお勧めできる方法ではないのです。
ということで、あえて刃物を正確に材料上面の10mmの位置に合わせましょう。
まず、フライスのZ軸のハンドルを回して適当な高さに合わせます。目測でかまいません。15㎜位の高さへ。
CNC上のZ軸位置を10mmに合わせます。
お使いのCNCソフトウエアがZ軸の値を直接入力できるのであれば、「10mm」を直接入力してください。
できない場合は、こんな方法を。
CNC基盤の電源を切ります。
CNCで以下のGコードを流します。
G00Z10
・・・単にZ軸を10mmの位置に移動させるだけっす。ただしCNC基盤の電源を切っているわけですから刃物は移動しません。単にCNCソフトウエア上の表示が変わるだけですね。
取り出しましたるは、10㎜の丸棒。
10㎜丸棒、あなたの工作室に転がってますよね。
意外と?丸棒の精度は高いんです、手持ちのノギスで測るとその数値は10.02mm。Z軸用ゲージとしては必要十分な数値。
この丸棒を材料の上面を転がしながら、Z軸のハンドルを回してエンドミルを降ろします。
丸棒をころころ転がしながら、エンドミルの刃先が当たる・・・というか、擦れる手ごたえをつかんでください。
あ、このときはCNCの電源を切っておいてくださいね。電源を入れておくとハンドルがカクンカクンとクリッキーに動きますのでいい位置に刃先を合わせられません。軽く丸棒と刃先が擦れるあたりで刃物を止めます。
CNC基盤のスイッチを入れ、Gコード(プログラム)を投入します。
CNC基盤のスイッチを入れ、Gコード(プログラム)を投入しましょう。
Gコードの投入方法はお手持ちのCNCソフトウエアのマニュアルをご覧ください。
あとは削るだけです!
さらに精度を狙うなら。
ツールプリセッター。
MachなどのCNCソフトに対応しています。このプリセッターを刃物の下に配置し、CNC制御で刃物を降ろします。プリセッターに刃物が当たるとその位置で自動的にZ軸が停止することで再現性のあるZ軸位置出しが可能となるツールです。
けっこういい値段しますが・・・ご興味がありましたらぜひ購入してみて使い勝手を教えてください。
私が使用しているわけではないので、お勧めマークは付けません(笑