小物。
現時点で取り合えず切削は可能な状態です。
ここで己で己のパーツを削りつつ作業を進めることで、その品質を実感し高めて行こうという嗜好。
前回作成した天高くそびえるZ軸ステッピングモーターユニット、G00で主軸を上下させますと長い軸がブレますので中間にベアリングを噛まします。
ちょいちょいとコードを作成しておもむろに削ります。各軸バックラッシュは適当に0.05mm程度を指定して・・・。
さっそくボールねじ効果?!
はい、できました。
おお、自画自賛恐縮ですがなかなかの精度みたい!円の直径を数箇所測定してみましたが切削誤差はノギスのバーニアでは検出できません!壁面の荒れも少ないですね。
ちょいミス。
しかし、薄皮一枚残して削りぬくことに失敗、部品が暴れて傷が入ってしまいました。
(この頃はCut2Dを使ってなかったのです)
まあ、使えるからよいでしょう。
自作ベアリングユニット。
ベアリングをはめ込みます。
見事な手ごたえ、バチッと合わさり、プレスで軽く押し込める。シャフト穴は間違って8mmであけてしまいましたので12mmでドリル加工、ドレメルではめしろ調整を行っています。
Z軸再度完成。
組み立てるとこのとおり。
これでシャフトのブレは納まりました。純正然とした無骨さが好みです??
完成っ。
以上の作業ですべての加工が完了しました。
正味4ヶ月、ちょっと時間掛けすぎましたね・・・比較的安価な転造ボールねじ(精度ももちろん相応)を使用してどの程度進化したのでしょうか?
Y軸を上から。
Y軸です。
現在、ボールねじはつけっぱなし、反対側からプレッシャーを掛けるなどの機構は装着していません。ボールねじそのものの精度がなんともいえないため、左右にスライドさせたときの遊びがどう変化して機構にどの程度の無理を掛けるのかわからないからです。
今後これを計測し、うまく与圧を掛けることができるならば、そのときに真の「ノーバックラッシュ」が実現することでしょう。
現時点でのバックラッシュは0.05mmです。
次はX軸。
次はX軸です。
構造は私のことですから(?)Y軸と同様です。
そしてZ軸です。
そしてZ軸です。
そびえています。
あまりに抵抗が減ってしまい、主軸自重と振動で下がってしまう(!)ので、常にステッピングモーターには1.5Aの電流を流しています。
以上で全作業完了です!
もちろん、ボールねじももっと精度の高いもの、太いものに変えればさらに精度は上がりますしあげたいという気持ちもあるのですが・・・本体剛性と使い道を考えばどうでしょう、コレくらいが「ウェルバランス」かなあ、とも思います。
まずはここでひと段落、今後は作品の生産に精を出そうと思っています。まずは投げ出してた精密バイスかな・・・?!
あれ、DROがこんなところに!!
以上、本稿クローズ!