材料。
今回は珍しく、快削鋼を使用します。48mm丸棒の頂き物がありましたのでこれを使用します。
このサイズの快削丸棒って、ボーリングヘッド作るためにあるようなものですよね・・・そうです、頂いたときからこれは宿命と思っておりました。
さすがは快削、この太さでもバンドソーでサクサク切れてしまいます。音も静かです。
溝掘り。
自作精密バイスに切り出した材料を銜え、8mmの超硬エンドミルで溝を切ります。
超硬を使用していることに意味はありません、1mmの切り込みで加工しましたがまだまだ余裕ありそうです。もっとも過ぎたるはなんとやら、X-1の剛性で(いかに相手が快削といえど)はやり過ぎると振動が発生しエンドミルがお釈迦になります。
周囲をボール紙で囲ったりして、切粉対策に頭を悩ましています。
アリ溝加工。
その後アンギュラカッターでアリ溝加工。
見るからに角が折れそうなので、0.25mmずつ、慎重に切削を進めます。
アリ溝完成。
とりあえず今日はここまで。
いいバイスといい刃物、そこそこのフライス盤本体(そして腕?アハハ)があれば、こういった加工もすんなり進むわけです。
ちなみにこれはヘッド本体となります。
スライド部。
刃物をくっつけてスライドする部分を作ります。
いしむらさんの設計をお借りすると、稼動部分の厚みは30mmとなります。
もっともいしむらさんのボーリングヘッドは私のものより一回り大きい(フライス盤本体も大きいですから)のであちこちアレンジして一回り小さくなる予定です。 加工時間短縮のため、バンドソーで指定寸法+1mm程度に切り出します。
自作バイスで自作ボーリングヘッドを加え、自作フライカッターで。
ここで登場するのが先日作成した自作フライカッター。
1,500回転(火花飛びまくり!)、0.2mm切り込みの切削でツルツルの面を作ることができます。
自作精密バイスとの組み合わせも上々、完璧な平行度で削りあがりました。
下ごしらえできました。
これくらいツールがそろっていると、作業も早いです。
やれやれ、ようやくここまで来たか・・・なんて悦に入るのはまだ早いですね。フライス盤道、これからも精進せねば。
スライド部仕上げに入ります。
では、アリミゾのオス側を作ります。
うーん、騒音がかなり凄いです。切り込みは0.20mmなのですが・・・もうアンギュラカッターの切れが落ちてきてしまったのか、私の使い方がまずいのか。
いずれにせよキチンと切れてはいるので騒音は(文字通り)耳をふさぎ先を急ぎます。
(後日談:結局切り込みを0.05mmまで落とすことできれいな切削面で仕上げることができました)
ヘッドの外周加工。
と、日も暮れて騒音はそろそろ気まずいので旋盤仕事に。
メス側を旋盤に咥え、外形加工です。こういったテーパーもCNCであれば簡単に加工できてしまいます。
快削とこのチップは相性が悪いみたい、切削面は荒れ気味です。
誤魔化して仕上げ!
得意の(?)シャイネックスで誤魔化してしまいましょう。
いやはや、どう考えてもオフ会には間に合わないぞ!