アゴピン穴。
アゴ加工のトリはピストンピン・・・じゃないや、これなんていうんでしょう、アゴピン?の貫通穴加工です。
X-1はこのクラスのマシンとしては珍しく最大M10の直装コレットが標準装備されていますが、今回開けたいのは12mmなので残念ながらドリルチャックでの保持となります(ちなみに我が家のボール盤&私の腕では、50mmの深穴を精度よく貫通させる自信がまったくありません)。
慎重に開けます。
一気に貫通させるには精度が心もとなく。
いろいろ考えた末5mmのドリルで「左右から」掘り込み、芯が出ていることを確認した後前述の通りドリルチャック把握12mmドリルで穴あけします。最後にハンドリーマーで仕上げ、アゴ加工完了。ハンドリーマーもこのサイズならばmonotaroで安価に入手できます。各サイズと持っておくと便利でしょう、私もそろえました。
慎重に作業を進めた結果、ばっちりいい穴が開きました。さーてこれでいよいよ小物を作れば完成、です。オフ会に間に合いますように・・・。
小物。
はい、オフ会には間に合いませんでした。
気を取り直してアゴピンの作成。手元に12mmの古ボルトが転がっていましたので旋盤で切り出して再利用。うん、ぴたっと合って問題なし!
浮き上がり防止の肝。
これ、何でしょう?
アゴを引っ張るとても重要なパーツです。快削スチールで作りました。初めて快削材を削りましたがガンガン削れますね、あまりの快適さにびっくり。寸法的に考慮不足があり、ちょっと追加加工が必要なのですがとりあえずこのまま行きます。
パーツ、並べました。
できたパーツを並べるとこの通り。
できあがったのを眺めると、こんなの数日でできそうですね~なにが悲しいって保管中に錆が来てしまい、非常にみっともないことになっています。花咲Gで処理せねば。これを組み立てると・・・
パーツ、組み立てました。
ばばーん。
おお、なんか楽しくなってきました。さすが鉄の塊、凄い存在感。2号機(どっちだ)に、早速SS400の塊を銜えてみました。ロックボルトを軽く締め付けると、おおぅ・・・
なんということでしょう。
まったく浮き上がりません!
素晴らしい密着度合い、このままライトにすかしても殆ど隙間がありません(だって浮き上がり防止バイスでしょ、と突っ込まれるでしょうか)。
本格運用が楽しみです、早く完成させましょ。6面研削加工したら、カッコいいだろうなあ。
余談。
ちなみに。
1号機に2号機を銜えることでこんな芸当も。これも(これだけではありませんが)2つセットの利点です。
さて、次は何をしましょうか、口金を作るかクランプツールを作るか。前回作成したサイクロン分離機のお掛けで掃除も楽々、エアコン設置の効果もあり生産性ますますアップか?