GPZ900Rのエンジンを積み替えてみようぜっ!⑤ラジエター&オイルクーラー

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ラジエター行きます。

さーて次はラジエターです。

 

こいつを片付ければオイルクーラーはさくさく付くはず。本来は長々とレポートするほどのものではないのですが、GPZ900Rはラジエターを流用する時は必ず解決しなければならない問題がありますので、対処を紹介します。

 

これが装着予定のGPZ1100のラジエターです。900Rにこれを流用する場合は、赤い○をつけた部分、ラジエター背面右上にラジエターホースを繋ぐ取り出し口を装着する必要があります。


穴掘り。

まずは大胆に穴をぶち開けます

 

X-1に22mmのテーパードリルを咥え、極低回転で穴を開けます(普通はホルソーを使うと思います)。

 

同時に上側についているオリジナルの取り出し口を切り落とします。切り落とした取り出し口は、今開けた穴に自家移植するわけです。



ろう付け。

さて、これをろう付けで繋ぎます。火を使いますので気をつけて!!

 

・・・実は机の上のウェスが炎上しかけたなんて書けない書けない嫁さんが読むから・・・ということで、経過画像を撮影する余裕なんてまるでなし!難しいです。どうもフラックスがうまく溶けてくれません。こいつさえ溶けて濡れてしまえばわけないのですが。修行不足ですね。


ろう付け完了・・・ですが。

このようになりました。

 

取り付け角度は左上45度でOKです。かなりキレイにろう付けできたでしょ?

 

オリジナルの取り出し口跡穴は、7N01で削りだしたキャップで塞ぎます。


うーん、難しい!

はい、キレイなのは表だけでした。

 

裏はイモ付け状態の上に溶けて穴まで開いてます。母材が溶けるくらいあぶってるのに液状化しないフラックスって・・・。もうひと踏ん張りするつもりですが、デブコンで塞ぐ方向に逃げてしまうかも。(それには穴がでかすぎるか)

 

考察です。

 

「母材が溶けるくらいあぶってるのに液状化しない」理由ですが、やはり火力不足(カロリー不足?)で広範囲に母材を加熱できなかったことが原因と推察されます。火に直接触れている部分はフラックスの融点、つまりろう付け適正温度まで温度が上昇しますが少し火から離れたところはそこまで(アルミゾルダー(硬ロウよりも融点がかなり低い)を使用してもうまく行かなかったので300度にも達していなかったのではないでしょうか。ですから広い範囲で「濡れ」なかったというわけですね。

 

ではなぜ表側はうまく行ったのか?恐らくラジエターの端っこ部分であるから熱がうまく留まってくれたのでしょう。対して裏側はラジエター本体に熱が逃げやすいため、ろう付け部分をうまく暖めることができなかったと思われます。その証拠にオリジナルの穴を埋めたキャップは、キャップ本体を加熱することでうまくろう付けされました。うーむ奥が深い・・・使いこなせれば何でも作れそうな気がします。

 

ホットプレートの上でラジエター全体をあぶりながらさらにバーナーで加熱すればイケると思うのですが・・・嫁さんに蹴られそう。



充填剤でごまかします。

結局「置きロウ」+アルミ充填材(メタルコピープロ)で仕上げました。

 

「置きロウ」とは、文字通り接合面にフラックスまみれにしたロウをあらかじめ「置いて」おき、バーナーであぶるテクニックです。。そうすると溶けたフラックスで保護された状態でロウが軟化し、ある一定の温度を超えた「瞬間に」毛細管現象でスッとロウがまるで消えるように隙間にしみこんでいきます。つまり、適温になると自動的に(勝手に?)ロウ付けが行われるわけですね。

 

これに対し通常の方法は挿しロウというそうです。色で温度が推し計れないアルミでは難しいテクニックです。フラックスの溶け方が手がかりなのですが。。。

 

どうしてもラジエターの中央側は熱が逃げてしまうために(さすがラジエター、放熱性が高い)どうしてもロウを溶け込ますことができませんでした。そこで「エポキシ系アルミ金属充填剤、メタルコピーシリーズ最高級グレード。非常に高い耐熱性と熱による膨張、収縮に耐える柔軟性を合わせ持ちます」というふれこみの金属充填材、メタルコピー プロ(コンクエスト832)を使用して残った隙間を埋めてしまいます。同時にモールディングも行い、こんな仕上がりになりました。


装着。

装着してみるとのような感じ、目立つところですからモールディングの効果も高いでしょう。あとはここから本当に水がにじまないのか、作業は完璧だったのか、それは結果が証明するでしょう・・・。

 

カウルとのクリアランスが足りないな、走行前にちょっと切りましょう。


オイルクーラー。

ラジエターの下にGPZ1100用オイルクーラーをぶら下げます。

 

両方ともGPZ1100のものですから取り付けは楽です、ただしオイルクーラー45mm奥に押し込んだためカラーが必要となりました。いつものように旋盤でちょいちょいと削りだします。

 

話が前後しますがラジエターの上部取り付け部分、GPZ1100とGPZ900Rでは10mm取り付け幅が違いますのでご注意を。惜しい、もうちょっとでボルトオンなのに・・・。私はアッパーカウルステーの溶接ナットを切り飛ばし長穴加工、10mm分内側に寄せました。

 

フロントフェンダーのクリアランスがギリギリか?これは走ってみて調整ですね。よしよし、これで外から見える限りでは全部付くものが付いたことになります!



完成。

冷却系、完成です。

 

GPZ1100のエンジンにGPZ1100の冷却系を組み合わせたのですから過冷却の心配はないでしょう。うーむ、車体前面が冷却フィンで埋まってしまった・・・

 

塗装などは最後の最後にまとめてやるつもりです。削り出しパーツ群をヘアライン仕上げにするか、男らしく黒く塗ってしまうか??


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がっちりマンデー!、なんてテレビ番組はどーでもいいんですがそこで紹介されて一部で話題となった、スズキ機工のLSベルハンマー。

驚異的な性能を持つ「極圧潤滑剤」として紹介されていました。

極圧潤滑剤。

金属の二面の間の摩擦、摩耗の減少、焼付の防止のために潤滑油に加えられる添加剤。極圧という言葉が示す通り、摩擦面の接触圧力が高く油膜の破断が起こりやすい状態でも、潤滑状態を維持します。

で・・・あれ、これひょっとしてアリ溝に使えるんじゃない?そう、使えたんです!

グリスタイプはコチラ。


スプレータイプはコチラ。


ぜひ、試してみてください・・・驚きますよ。

金属表面を変質させるタイプの潤滑材です。使用は自己判断で。

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