背面パイプ。
今日は会社をサボりました。ええ、バイクいじりたかったもので・・・まあ、たまにはよいでしょう。ここんとこ休日も出っ放しだったし(自分に言い訳中)。
さて、今回でエンジン回りの加工は全て終了です。最後のお題は「ウォーターライン」です。まずはエンジン背面に存在する鉄パイプ。上がGPZ900R用、下がGPZ1100用。
両方を合体させないと、車体に装着することができません。具体的には取り出し口を900R、本体?を1100として組み合わせます。
切り出しと整形。
さくさくっと取り出し口を切り取り、ぴったり組み合わさるように断面を加工します。
ドレメルと超硬バーを持っていればちょろいもんです。
こちらも切り出しと整形。
GPZ1100パイプは左部の取り出し口を切り落とし、右部に穴を開けます。
背面パイプ完成。
切り落とした穴は真鍮プレートを旋盤で削りだし、銀ろうで埋めます。
右部穴はGPZ900Rの取り出し口を、同じく銀ろうでしっかりと取り付けます。
アルミろう付けに比べると一般銀ろうは楽勝、楽勝。だってどんなにバーナーであぶって真っ赤になっても母材は溶けないから・・・アルミは見た目まったく変わらず突然どろどろっと溶解します、丹念に削りだしたパーツそのものが溶けるんだもん立ち直れない!
できあがりはこんな感じです。
装着。
取り付けてみるとこんな感じです。場所はエンジンの背面、キャブの前。限られたスキマにねじ込まれているのがおわかりでしょうか。
ちまたに溢れてるチューニングニンジャ、このパイプを皆はどう処理しているのだろうか?
パイプカット。
次、車体右下の鉄パイプ。長さを切り詰めます。
切るだけならそれでいいのです。しかし通常この手のパイプには抜け止めのフレア加工が施されています、切り落とすことによりこのフレア加工がなくなってしまいます。
ラジエータのウォーターラインは圧がかかりますからね、これがないとすぽーんと抜けてしまいます。しかしフレア加工ツールはない。では、どうする?
フレアっぽい加工。
まず、針金を点付けでろう付けし・・・
巻き巻き。
2回、巻きつけさらにろう付け。赤化するまでしっかりと加熱、ろうをしっかり溶け込ませて・・・
フレアっぽい加工完成。
磨き上げればこの通り。
装着。
これまた、取り付けてみるとこんな感じです。
エンジン起動を行って水漏れをチェックし、OKでならば背面パイプ共々黒く塗装してあげましょう。いい塗料があるんですよ~。それは門柱用塗料!対候性、ツヤ、共に最高です。お勧め。