1/72 ヤークトタイガー(JagdTiger) フルインテリアキット(3Dプリンタ)の作り方 How to assemble 1/72 Jagd Tiger Full Interior Kit for Dragon
本ページは、自作野郎工房の開発した3Dプリンタキット「1/72 ヤークトタイガー(ヘンシェルタイプ) フルインテリアキット(3Dプリンタ)」について概要をまとめたものです。
3Dプリンタキットは市販のプラスチックモデルと異なり、取り扱いに特徴があります。
本キットを完成させるために必要なポイントについて解説致します。結論から申し上げますと、3Dプリンタキットの経験がない方もこのページを参照して頂ければ問題なく本キットを完成させることができます。ぜひ、チャレンジしてみてください。
This page is a summary of the 3D printer kit "1/72 Jagdtiger (Henschel type) full interior kit (3D printer)" developed by the self-made bastard studio.
販売サイト Sales site
ヤフーオークション Yahoo auction
Amamzon Japan
eBay
製品概要
- 1/72スケールのWW2ドイツ軍戦闘車両 ヤークトタイガー(ヘンシェルタイプ)のフルインテリアキットです。
- 「ドラゴン社 1/72 sd.kfz.186 ヤークトタイガー(ヘンシェルタイプ)」のキット(キットNo.7563)に対応しています。
- エンジンルーム、トランスミッション、砲弾ラック、各種メータパネル、無線機に加え主砲もリアルに再現されています。
- 塗装の容易さ、リアルさを追求するためパーツ分割がなされています。
- 前作「ヤークトパンター」「パンターG型」と比較し、さらに精密さを追求しました。弾頭、薬莢が別パーツ構成となっています。
特徴
- 3Dプリンタ初心者の方のために、練習用として小さな部品、壊れやすい部品は計2セット同梱しています(練習用のパーツはサポートが割れている等のB級品が梱包されている場合があります)。
- 底面には3Dプリンタ特有のサポートが多数あるため丁寧な作業が必要です。また、レジンは一般のプラモデルの素材と比較し欠けやすいため、サポートの除去は薄刃ニッパー等で丁寧な除去が必要となります。
- モノクロ4Kの高解像度3Dプリンタに、有名メーカーの水洗いレジンを使用して出力しています。
- 丁寧に専用機材を使用しきちんと2次硬化を行っています。3Dプリンタ製品にありがちなべたつき等はありません。
注意事項
- このキットに含まれるのは以下の写真にあるパーツです。
- 本キットには「ドラゴン社 1/72 sd.kfz.186 ヤークトタイガー(ヘンシェルタイプ) 7563」は含まれていません。別途購入の必要があります。
- 本キットは3Dプリンタキットであるため、3Dプリンタによる出力で避けられない細かな段差・ゆがみがある程度発生します。その状態は商品写真でご確認ください。
- 塗装されているものは作例です。この作例は本キットを塗装し、かつ「ドラゴン社 1/72 sd.kfz.186 ヤークトタイガー(ヘンシェルタイプ) 7563」の車体パーツと組み合わせたものです。本キットを「ドラゴン社 1/72 sd.kfz.186 ヤークトタイガー(ヘンシェルタイプ) 7563」に組み込む際は、一部「ドラゴン社 1/72 sd.kfz.186 ヤークトタイガー(ヘンシェルタイプ) 7563」のパーツの加工が必要です。簡単な手順を本ページで紹介しています。
- 本キットを「ドラゴン社 1/72 sd.kfz.186 ヤークトタイガー(ヘンシェルタイプ) 7563」に組み込み、かつ車体上部のパーツをかぶせる場合には、パーツの加工が必要です。
3Dプリンタキットの基礎について
3Dプリンタキットは市販のプラスチックモデルと異なる素材・製法で作成されています。
3Dプリンタキットの特徴や注意事項は以下にまとめてありますので、そちらをご覧ください。
ポイント1 3Dプリンタキットについて
ポイント2 パーツの切り出し
パーツ構成 Parts composition
1/72 ヤークトタイガー フルインテリアキット ドラゴン用[3Dプリンタ出力品]のパーツ構成を解説します。いくつかのパーツは、壊してしまったときのために予備が入っています(梱包ミスではありません)。
1:車体 Body
①車体 Body
②トランスミッション Transmission
2:主砲 Main gun
③主砲 Main gun
④砲座 Barbette
3:砲弾 Cannonball
⑤弾頭 warhead
⑥薬莢 cartridge
4:その他 others
⑦ヘッドレスト Headrest
⑧ステアリングホイール Steering wheel
⑨消火器 Fire extinguisher
⑩弾頭ラック warhead rack
⑪機銃弾倉1 Machine gun magazine 1
⑫機銃弾倉2 Machine gun magazine 2
⑬防毒マスク gas mask
⑭無線機変圧器1 Radio transformer 1
⑮無線機変圧器2 Radio transformer 2
⑯エアクリーナーカバー Air cleaner cover
⑰スイッチ Switch
塗装および組立(Painting and assembly)
それぞれのパーツを、組み立てる前に全て塗装します。以下の塗装例を参考に各パーツに塗装を行ってください。その後、各パーツを組み立てます。
素材がレジンであるため、事前にサフェーサーを塗布することをお勧めします。
Since the material is resin, it is recommended to apply the surfacer in advance.
本画像の塗装以外にも、インテリアの塗装には多くのバリエーションがあります。インターネットの画像検索等を活用して調査してみてください。
In addition to the painting in this image, there are many variations in interior painting. Please use the image search on the Internet to investigate.
以下の画像をクリックすると、大きな画像を開くことができます。
You can open a larger image by clicking on the image.
車体の塗装と組立て(Car body painting and assembly)
サポートの除去 Removal of support
下図の赤い個所は、サポートです。不要な箇所ですので、ニッパー等で除去してください。
The red part in the figure below is the support. It is an unnecessary part, so remove it with Side Cutter.
フェンダー上の変圧器の取り付け Transformer mounting on fender
トランスミッションの取り付け Transmission installation
車内の変圧器の取り付け Transformer mounting in the center of the car body
スイッチの取り付け Switch mounting
ヘッドレストとハンドルの取り付け Headrest and Steering wheel mounting
消火器とエアクリーナーカバーの取り付け Fire extinguisher and Air cleaner cover mounting
弾頭の取り付け1 warhead mounting 1
弾頭の取り付け2 warhead mounting 2
薬莢の取り付け cartridge mounting
The cartridge case on the underside of the front rack can be easily attached by inserting it from the outside of the car body.
主砲の組立て(Painting and assembling the turret)
主砲と砲座の取り付け Main gun and Barbette mounting
車体と主砲の組み立て(Assembly of body and main gun)
Attach Machine gun magazine 1, Machine gun magazine 2, and gas mask wherever you like.
ポイント ドラゴン社のキットと組み合わせる場合 When combined with a Dragon kit
本3Dプリンタキット「1/72 ヤークトタイガー フルインテリアキット ドラゴン用[3Dプリンタ出力品]」は、車体と主砲のインテリアパーツのみを同梱しています。
車体や転輪、履帯は含まれておらず、ドラゴン社のキットを別途購入・使用する必要があります。また、一部パーツには加工が必要となりますので、その方法等を解説します。
This 3D printer kit "1/72 Jagdtiger Full Interior Kit for Dragon [3D Printer Output]" includes only the interior parts of the car body and main gun.
Body, wheels and tracks are not included and you will need to purchase and use a Dragon kit separately. In addition, some parts need to be processed, so we will explain how to do so.
適合するドラゴン社キット Compatible Dragon Kit
例として、以下のキットは本3Dプリンタキット「1/72 ヤークトタイガー フルインテリアキット ドラゴン用[3Dプリンタ出力品]」と組み合わせることができます。
ドラゴン 1/72 第二次世界大戦 ドイツ軍 ヤークトティーガー ヘンシェルタイプ プラモデル DR7563
ドラゴン社のキットは精密なつくりでお勧めできます。ただし履帯はDSトラックと呼ばれる軟質樹脂でできており好みが分かれます。組み立ては容易ですが接着しにくい素材である多ゆえに履帯の垂れさがり表現が難しいこと(作例では黒い糸で引っ張っています)、塗装が乗りにくいためそのまま塗装するとポロポロと塗料が剥離してしまいます。
この問題は以下のようなプライマーを使用することで解決できます。
タミヤ メイクアップ材 ナイロン/PP用プライマー 87152
DSトラックにこのプライマーを塗布してから塗装することで、かなりの塗装剥がれを防止することができました。もしドラゴン社のキットを組み合わせる場合は、上記ご参考にして頂ければ幸いです。
ドラゴン社キットを使用する場合の加工個所
ドラゴン社のキットを使用する場合は、車体パーツの加工が必要です。
When using the Dragon kit, it is necessary to process the body parts.
- 車体内部に突き出している部分をすべて削り落とします。
- フェンダー部分を切り落とします。その際、フェンダー下部に沿って水平に切り落とします。素材のプラスチックが薄く柔らかいのでデザインナイフで筋を数回入れることで容易に切り離せます。
- 車体後部パネルの工具箱の内側に開いている穴をエポキシパテ等で埋めます。
- 車体後部パネルを、フェンダーを切り落とした車体パーツに接着します。
- Scrape off all the protruding parts inside the car body.
- Cut off the fender part. At that time, cut off horizontally along the lower part of the fender. Since the plastic material is thin and soft, it can be easily separated by making a few streaks with a design knife.
- Fill the hole inside the rear panel of the car body with epoxy putty or the like.
- Glue the rear panel of the car body to the car body parts with the fenders cut off.
加工が完了した状態を画像で示します。
Processing completed.
この加工を行うことで、本キットの車体インテリアパーツを滑り込ませることができます。万が一合わせがきつい場合は、車体インテリアパーツの左右を棒ヤスリ等で削って調整してください。
作例 Creation example
作成者:Jürgen Klüser
見事なカットモデルに仕上げていらっしゃいます。He has made a wonderful cut model.
Jagdtiger 314 (Porsche) w/ Interior
最後に
以上で自作野郎工房の開発した3Dプリンタキット「1/72 ヤークトタイガー フルインテリアキット ドラゴン・レベル用[3Dプリンタ出力品]」について概要の説明を終わります。
引き続き、1/72のドイツ戦車を中心にフルインテリアキットを開発してまいります。
ぜひ、市販のプラスチックモデルにはないディープな世界をお手に取ってご確認ください。