常連さんより、リピートご依頼ですっ
以前、ホイール周りのカスタムをお手伝いさせて頂いたXV1600のオーナー様よりメールを頂きました。
こんばんは。
本日、グリル延長分とリアマスターシリンダー変更用ブラケットの絵図が完成致しました。
グリルの絵図は何じゃこりゃ!と思われると思いますので、グリルと絵図を本日宅急便にて発送致しました。
グリルを見れば分かりやすいかとおもいます。採寸漏れが御座いましたら連絡ください。
絵図を見たら笑ってください。(笑)
絵図を描いた本人のわたくしは笑ってしまいました。
宜しく御願い致します。
い、いったいどんな図面なのでしょうか?(わくわく
これは、手が込んでる・・・!
図面届きました!
作成されたオーナー様曰く、「覆面レスラーのマスクみたい」。た、確かに!(笑
1枚の方眼紙に収まらず、2枚の方眼紙をテープでつないだ力作を受領致しました。さっそく、細部を確認しながらCADに起こしてしまいます。CADに起こしてしまえば、その後の検討など容易になりますから。
しかし・・・うーん。大きい。
実に300mm×200mmあります。このサイズ、残念ですが私のX-1-CNCでは対応できません。諦める?いえいえ。
分割加工作戦で、対応します。
と、いう事でこのページは完成作品を。
具体的な「分割加工の方法」は別ページを見て頂くとして。
ここは完成品を紹介させて頂きます。
本パーツは構造パーツというよりも装飾的要素が大きいため、オーナー様のご依頼通り思い切っておおきい面取りを行いました。
面取りは通常のC面取りと同じように、面取りカッターを使用して行います。
プログラムさえ組んでしまえば難しいことはありませんが、CNCフライスの剛性や加工物の固定がよくないとビビりが出てさざ波のような跡が残ります。
側面であればベルトサンダー等でさらってごまかすことも容易ですが、C面の後処理はとても難しい(目立つのです)ので、とにかく
- よいマシン
- よい固定
- よい加工条件
をクリアするように地道な努力をするしかありません。
裏面は大きく肉抜きをしています。
裏面は大きく肉抜きを。
周囲に10mm程度のリブを残し、十分な強度を保っています。
肉抜きは一見簡単に見えると思いますが、ポケット加工となるため恐ろしく時間が掛かります。この肉抜きを行うだけで、10時間以上の加工時間を要しています。
・・・いや、大きくて太いエンドミルを使えればそんなことはないのですが。
結構、軽くできています。
とまあ、これだけ肉を抜いて、さらにこれだけスリットを(これでもか。これでもかと)抜いただけあってかなりの軽量化を実現しています。
・・・恐らく、全体の2/3はアルミの切粉へ変換されていることでしょう!
装着写真、お待ちしております!
カンタンではありますが、私にとって史上最大サイズの作品であるため、全体像を紹介させて頂きました。
さてこれが取り付けられるとどんな姿になるのでしょう?
オーナー様、ぜひ装着後写真、お待ちしております!